山林は放置するとすぐに荒れてしまいます。適切な管理のためには、間伐や草刈りなどの定期的な管理が必要で、多大な労力とコストがかかります。また、所有しているだけで毎年固定資産税が発生することも負担になります。

山林を管理しきれず放置していた場合、倒木や土砂崩れのリスクが高まります。もし自然災害が起こってしまった場合、周辺地域に影響を及ぼす可能性もあります。

山林を放置するとは、業者などが入り込んで不法投棄の対象となることがあります。不法投棄は環境に悪影響があるだけでなく、清掃や処理で余計なコストが発生します。

山林を収益化するためには林業や農園経営などを行う必要がありますが、大きな初期投資と時間が必要です。また、事業を開始しても利益が出るまでに数年かかるのが一般的です。

山林はレクリエーションの場としても活用できますが、そのためには土地の開拓や施設の整備に多額の資金が必要です。当然ながら、利用者の安全を確保するための管理や専門家への相談も必要です。

太陽光発電設備を設置して売電収入を得る方法もありますが、先に山を切り開いて整地するための大規模な初期投資が必要です。もちろん、設備の維持管理にもコストがかかります。

山林・農地・田畑は宅地などに比べて活用法も限定されることから、買い手が見つかりにくく売却価格も低くなりがちです。たとえ売却できても、面積の割に大きな利益にはならないことがほとんどです。

放置が続くと、山林も農地も田畑も荒れていき、雑草や虫などが発生します。適切な管理を続けるには労力とコストがかかるほか、所有しているだけで固定資産税が発生することもデメリットです。

山林や農地などの所有者が亡くなると、次は子どもが相続することになります。すると、次は子どもが管理や固定資産税の支払いなどの負担を負うことになるのです。

せっかく所有しているからと林業や農園経営に挑戦する方もいますが、なかなか利益が出ないことが多いのが事実です。副業として収益化するのは困難です。